どうしてもひとりで過ごしたい

 

自分が転職するとき、職場に新しい人がやってくるとき。

 

「お昼はひとりで過ごせるか?」が割と気になる。というか、ひとりじゃないとやってられない。メンタル的に無理。みなさんはどうだろう。

 

自分は

・話しながら食べるのが苦手。

・人と過ごしてもいいが、気を遣って話し続けてしまうので心理的に疲れる。

・喋り続けなくて良いにしろ、(いかんせん職場の人なので)終始無言で同じテーブルを共にするというのもなんだか申し訳ない。こちらが嫌っているような空気になってしまうのも苦しい。

・体力回復(昼寝)が出来ない。

 

これらの理由があり、もう人と一緒に昼休みを過ごすことを避けている。

どうやら自分には「昼休憩も人と過ごす=気を遣うので、それはもう休憩ではない」という思考が根底にあるようだ。

 

でも、昔は過ごしていたのだ。人とお昼ご飯なんかを食べたりして。

世代が違う女上司のよく分からない会話に相槌を打ったりして。

あからさまなマウントにもやんわり笑顔で流したりして。

食事が終わったら全員に珈琲を淹れて、茶菓子と一緒に配ったり。

珈琲の時間が終わったら全員のお弁当箱やコップを洗ったり。

ずっと口角を上げてその場に身体を置いていた。が、

 

 

もう、無理だったのだ。どーしたって無理である。

どー考えたって破綻する。こんな馬鹿な時間があるか。

 

 

ちなみにこんな昭和丸出しの風潮が残る会社は今もある。

なんなら何十年前の話ではなく、つい4~5年ほど前の話であるから厄介だ。

20代前半だった私はそこのオバハン達に、そうするよう仕向けられていた。

 

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この世にはまだ「仲間と一緒にお昼を過ごそう」という、「みんなとなかよくしましょう」みたいな、小学生の道徳の時間にありそうな暗黙の了解がはびこる会社がごまんとあるはずだ。

 

運悪くそういう状況に身を置かざるを得ない人もいるかもしれない。

そういう人にわたしは伝えたい。

 

「昼休憩というものは、ひとりで過ごしていいんだよ」

 

別にあなたが仲間(のような人々)との昼休憩を抜けたとしても、相手側からすると「ふうん、今日は居ないんだ」程度の感覚であるはずだ。だから、そんなに昼休憩を抜けることに罪悪感も後ろめたさも持たなくて良い。だってあなたの大切な人生の1時間なのだから。別にあなたが無理して仲間(のような人々)と1時間過ごして、過ごして過ごして無理を重ねても、相手側は何かしらのお礼や謝金を渡してくることはない。なんならそれでメンタルを崩しても人生の保証なんてしてくれない。

 

いま一度、声を大にして言いたい。

 

無償の我慢ほど馬鹿げた気遣いはない。

 

人はみな昼休憩を自由に過ごす権利がある。

誰にも邪魔できない、邪魔されない尊い時間。

 

たった1時間、されど1時間。

 

わたしは精神衛生上、どうしてもひとりで過ごしたい。